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Eagles Live Report@Tokyo Dome 2011.3.5 [LIVEレポ]

2011年3月5日…

朝からカラッとした太陽の光が全身に降り注ぐ…

今日…ボクは4人のならず者たちを観に行くんだ…

''イーグルス''

こんなに待ちに待ったライヴは久しぶりだ…

彼らの来日公演が報じられたのは昨年の11月中旬。

その第一報を聞いた時はあ、イーグルスが来るんだ…

何故か気持ちが上がらずにいた。

1度観ただけで完結した気になっていたのか…当時の自分に余裕がなかったからなのか…

しかし、来日公演の情報が各紙で取り上げられ、チケット発売中との文字を目にするたびに自分の中でふくらんでいくモノを感じた。。。

これでいいのか…もう2度と観れないかもしれない…

自問自答は年明けまで続いた…

そして、2011年1月某日…通勤途中で流れてきたイーグルスのナンバー「Wasted Time」…

残された時間は限られているんだ…脳内で別の声が聴こえてきた…

当日、チケットを取った。

もう迷うことなど何もない…

あとは3月5日まで、日々頑張るだけさ…


そして当日…

太陽の光を背に受けながら家を出たボクは…

地下鉄駅を下車し、ほどなく東京ドームを眼前にしていた…




ドーム内はもうすでに彼らの音楽に触れるために大勢の人たちが集っていた…



周囲から漂ってくる期待感…高揚感…全てが伝播して、大きなうねりをあげて場内を渦巻いているような錯覚に捉われた。

当日は17時開演…

その頃、ボクの体内の高揚感はメーターを振り切っていた…

17時からの1分1分が10分にも20分にも感じられた…

フッ…

会場の照明が落とされた。。。

だいぶ、日は長くなっていたドーム内にはまだ幾分かの陽が差し込んでいた…

薄明かりの中、ステージ上に蠢くひとつひとつの影…

次の瞬間、4人はボクらの眼前に現れた。







…There are stars in the southern sky…

'' Seven Bridges Road ''

挨拶代わりに南の空からやってきたかの如く、4つの星がボクらの頭上に降り注いだ…

それぞれの星は声という形に変えて、ボクらへと…

沸き起こる大歓声に更なる力を得たように、4人のならず者の翼(ハーモニー)はどこまでも羽ばたいていく…

ウォーミングアップは完了(実際にオープニングナンバーは全盛期もハーモニーの調整で舞台裏でよく歌われていたナンバー)…ということか…

Hello! TOKYO! Great to Be Back!  このナンバーは確かに挨拶変わりにはもってこいだ。

続いての曲は最新アルバムからの''How Long''

イーグルスと関係の深いJ.Dサウザー作のナンバー、ここで早くもグレン・フライとドン・ヘンリーの掛け合いがこだました…イーグルスの原点とも言えるカントリー・ロック・サウンドだ…

そして、次にスポットを当てられたのがベースのティモシー.B.シュミットだ…

''I Don't Want to Hear Anymore''

これも最新アルバムからのセレクトだ。

もうすでに還暦を迎えたとは到底思えないトレードマークである長髪を携え、ハートウォーミングなこのナンバーを優しくソフトに歌い上げる…

タイトルとは裏腹にいつまでも聴き続けていたい心地よさがドーム全体を充満にした。

さあ、次のナンバーだ…

照明がパッと一人の男に注がれる…あるサポートメンバーのようだ…

哀愁漂うトランペットのソロが鳴り響く…これは何のナンバーなのだろう。

それとも何かの趣向なのだろうか…

トランペットの音色がそろそろ終焉に近づいて、観衆が固唾を呑んでいると…

ステージのバックにいきなり映し出された一つの写真…




''!!''


えっ、もうこの曲を演るのか?

そう…次のナンバーは…

''Hotel California''

ドン・フェルダーが奏でていたあの12弦ギターのイントロは、いまや第5のメンバーと言ってもいいサポートバンドの看板ギターリスト、スチュアート・スミスの指から奏でられる…

気がつけば、ドン・ヘンリーは本来の位置であるドラムの方へ…

官能的なイントロが終り、タンタンとドラムのアクセントが入った後…

ドン・ヘンリーの声帯から放たれる渋く乾いた「On a dark desert highway, cool wind in my hair」の声…

ああ…沁みるなぁ… ここで場内のテンションは最高潮。

イーグルス最大の傑作であると同時にその道程に終止符を打つきっかけとなった。メンバーにしてみればイーグルスとして立つ以上、生涯逃れられないナンバー…

心配していた後半のツインリード部のジョー・ウォルシュとスチュアート・スミスの息もピッタリだ。

大勢が固唾を呑みながら見届けた後奏も終わり…

原点回帰とばかりに初期の名曲…

''Peaceful Easy Feeling''

グレン・フライの横でストリングベンダー付きのテレキャスを弾く創設メンバーのバーニー・リードンが見えた気がしたのは錯覚だろうか…

ここで、グレン・フライがステージ左サイドのキーボード前の腰掛け…あの印象的なイントロが…

解散間近というのが当時の暗黙だったというイーグルス最後のスタジオ録音盤『The Long Run』に収録されているバラードナンバー。

入手当時は一番のお気に入りのナンバーだった。

ティモシーのメランコリックな歌声は聴くものに安らぎを与える…

そして、また1stから…

''Witchy Woman''

1stの中では後のRock色に傾倒していく彼らを暗示しているようなナンバー。

いつ頃から、彼らには''魔女のささやき''が降りてきていたのだろう。

うねるようなメロディにドン・ヘンリーの歌声がよく絡み合う。

中間のMCは大方、グレン・フライが話していた。どうやら、彼がイーグルスのスポークスマンらしい。

もうひとりの要であるドン・ヘンリーはちょっとはにかんだような表情を浮かべ、後ろでドラムスティックを持ち、腕組みをしながら、グレンが話すのを見守っていた…

さあ、次は…

爽やかなアコースティックサウンドが耳をくすぐる

そして、マンドリンの音色もより一層の清涼感を印象付ける…

''Lyin' Eyes''

…カントリータッチのソフトなメロディにグレンの優しい歌声が響く…ああ、これも聴きたかった。

You can hide your lyin' eyes…

これぞイーグルスなコーラスが五感に沁みわたる。。。6分強の長尺なナンバーだが、いつまでもこの曲には終わらないで欲しいと思わせる魔力がある…

…照明が落ちた曲間…

パッとスクリーンにモノクロのある景色とともに…TiTiTi…遠い記憶の先にあるあのドラムのハイハットの打たれる音…

ギターがアクセントとなり、80s然としたあのシンセ音が飛び込んできた…

思わず、「おおっ」声が出てしまった。

Don Henleyが1985年にソロとして大ヒットさせた

''The Boys of Summer''

個人的なハイライト第一弾はここだった。

スクリーンには何度見たか分からない…モノクロタッチのPV…1995年の来日公演では聴いた記憶がない。

オレはここで10代のあの頃に完全に戻っていた… ドンの歌声とともに追憶の時間が過ぎて行く…

次はソリッドなギターが空間を切り裂く…

''In the City''

…今までどちらかというと控えた雰囲気でギターを弾いていたジョー・ウォルシュがフィーチャーされたストレートなロックンロールナンバー。

ジョーのヴォーカルは未だ驚くほど力強かった。

『Hotel California』から参加したジョー・ウォルシュはいわばそれ以前のイーグルスとの決別を完全に促した象徴とも言える。

彼の奏でるギターのリフは当時のメンバーの心を鷲づかみしたという…

''The Long Run''

…ここで一時代を築いたイーグルスは終わった。メンバーにとっても、ファンにとっても複雑な心境の甦るナンバーなのではないのだろうか…

バンドの実働は7年…

外から見た限りではあまりに早い結末であったのだが、メンバーにとってはとてつもなく長い道のりだったのか。

歌い終えたドン・ヘンリーが初めてMCとして登場。

「ここでちょっとブレイクを取るよ。キミたちもちょっと休みたいだろう?」

そう、今日は2部構成なのだ。このときはまだ18時を少し過ぎたところ…

………

18時25分過ぎに再び4人はボクらの前に現れた。

観衆は1部で帯びた余熱がまだ冷めそうもない…

最新アルバムからのリードトラック…

''No More Walk in the Wood''

1部のオープニング同様、彼らは声で観衆に魅せた。

ドン、グレン、ジョーの3つの声がらせん状に場内にこだまする…その時、最新アルバムを聴き込んでこなかったことを悔やむ自分がいた…

続けて、

''Waiting in the Weeds''

''No More Cludy Days''…

きっとアルバムを繰り返し味わっていれば、より聴こえ方の深みも増したはず…

次はヘル・フリーゼス・オーヴァー(ありえない)はずの再結成という奇跡が起きた1994年にリリースしたアルバムに収録された新曲のひとつ

''Love Will Keep Us Live''

…ティモシーがリードを取るハートウォーミングなナンバーだ。ティモシーはメンバー間のいい意味での緩衝材なのではないか…彼の甘く優しい歌声を聴きながら、そんな想像を膨らませていた…

グレンが紹介する…「ボクらが初めてNo.1を獲ったナンバーを次に演奏するよ!」

''Best of My Love''…

あのえもいわれぬアコースティックなイントロが始まる…

繰り返しになるが、この頃、言わばバンドとして過渡期で…よりハードエッジなサウンドにシフトをしようとし、デビュー以来のプロデューサーであるグリン・ジョンズとも決別した。

そのグリンの置き土産…皮肉にもそれが彼らの次の扉へ導いたターニングポイントとなるナンバーだった。

身震いがした…ドンの歌声に寄り沿うハーモニーが…''我が愛の至上''はどこまでも心に沁みこんでいった…

「次の曲は初めてミリオンディスクとなったナンバーだよ!」

''Take It to the Limit''

…ボクが一番生で聴きたかったナンバーだ…ここが第2のハイライトだった。

このナンバーを稀代の名曲に仕上げたランディ・マイズナーはいない…今はグレン・フライが歌う。

それでもボクはこのナンバーが聴きたかった。とにかく聴きたかったんだ…

4人は横一列に腰掛け、さあ、始めるかと…言わんばかりにリズムを取り始めた…

グレンに合わせたキーでイントロが奏でられ始めた。ファンに言わせればこれは違う曲だと言うかもしれない…

それでもボクは沁みた…

「Take It…」とブレイクする箇所には何度もゾクゾクさせられた…





スクリーンにはどこまでも広がる砂漠の画像が映し出された…

''Long Road Out of Eden''

最新アルバムのタイトルトラックである。

重厚な緊張感を漂わせるキーボードのイントロ…

10分を超えるナンバーなのだが、観衆は手に汗を握りながら、かみ締めるように歌うドンの声に耳を傾けていた。この曲は現代社会に対する疑問を自らに問いかけているメッセージ色が強いナンバーだ。

曲調はまるで違うのだが、聴く側に重いメッセージを伝わらせているのは、

当時、カリフィルニア文化はもはや退廃的だと訴えた「Hotel California」を意識しているのだろうか…

次はジョーのいたバンド、James Gangのナンバー

''Walk Away''

…もうイーグルスのLIVEではお馴染みのナンバーらしい…

縦揺れのギターのリフに続いて、ジョーのエネルギッシュなヴォーカルがこだまする。ジョーの声を聴きながら、CCRのジョン・フォガティを思い出していた。

そして、いきなりあの官能的なベースラインが聴こえてくる…

''One of These Nights''

これも聴きたかったんだよなぁ… 邦題:呪われた夜…

ただ、前曲とのつなぎがスムーズではなく、いきなり始まった感がした。

申し分がない腕前だとは思うのだが、スチュアート・スミスのギターでは感覚的に物足りない気がして…

このナンバーについてはやはりドン・フェルダーのギターで聴きたかった…
……

ここで、その存在をアピールするかのようにジョー・ウォルシュが観衆に合唱を促す…

「Yeahhhh!!」「Aahhhh!!」「Uuh!」

ジョーはとってもお茶目なようだ…

そして、印象的なギターのリフのイントロが…

ボクが唯一知っているジョー・ウォルシュのソロナンバー…

''Life's Been Good''

ジョーがギターを弾き、歌う。今は何の気兼ねもなく楽しそうに…
本来、音楽ってそうしたモノだよな…

お次はなんだろう…

不穏なベースラインに共に無機質に叩かれるシンセの音…

またしても、ドン・ヘンリーのソロナンバー

''Dirty Laundry''

バックスクリーンには「Please Stand Up」の文字が…

そして、タイトルの通り、スキャンダラスな映像が浮かんでは洗濯機の中でかき回されているような画像が…なかなかの演出だ…

このナンバーはイーグルス解散後、初めてリリースしたドン・ヘンリーのソロシングル。

いわば、イーグルスは終わったんだと決別を告げた節目のナンバー。

しかし、このナンバーの代わりに今の彼らの姿を肯定する意味でも「The End of the Innocence」が聴きたかったというのは贅沢な話だろうか…

…この後、会場のヴォルテージは一気に高揚していった
ジョーの所属したバンド、James Gangの

''Funk 49''

続いてはイーグルス最後のNo.1ヒットでグレンの声がハードにこだまするロックンロールナンバー

''Heartache Tonight''

当時のイーグルスの行く末を暗示したかのようなハードチューン

''Life In The Fast Lane''

グレンが… ティモシーが… ジョーが… ドンが…

各々のパートを全開にこなし、一気に突き抜けていった…

ここで一旦、メンバーはステージを後にする…

拍手は鳴り止まない…

そう…観衆はまだ待っていた…

これで終わるはずがない…

はちきれんばかりのアンコールの拍手の渦の中…

彼らは戻ってきた…

「トキオー!!」

メンバーがそれぞれの立ち位置につき、本日、いくつめの相棒を肩にかけたのか分からない…

グレン・フライがメンバーの紹介をする。懇切丁寧に、それぞれの出身地まで…

ベースのティモシー.B.シュミットに自身の紹介を託し、最後に…「on Drums …My Friend…Don Henley!!」

''My Friend''という形容を用いたのはドン・ヘンリーに対してだけだった…照れくさそうなそぶりで大観衆に手を振る。

1980年イーグルスが解散し、その後、グレンとドンは5年間1度も口をきかなかったという…

それだけ、グレンとドンが互いに互いを特別な関係と意識していたことが分かるエピソードだ。

今は皆に胸を張って「オレの親友さ」って言い放てる…何だかこちらも嬉しくなってきた。

…そして、だれもが口ずさめるあのナンバーのイントロが流れてきた。。。

''Take It Easy''

耳をつんざくばかりの歓声が上がった…

イーグルスの原点とも言えるこの曲…観衆はみな自然に口ずさんでいた…

そう、誰もがこの曲をイーグルスとともに歌えることに満足感を感じていた…
このままあの曲に行くのか…

Take It Easyのコーラスが続いている中…
ハードなギターのリフが…

ジョーだ!!
ジョーのスライドギターが限りなく耳当たりがいい。。。

''Rocky Mountain Way''

これもジョーのソロナンバーだ。。。
ジョーがここまでフィーチャーされるとは…
トーキング・モジュレーターを用いて歌うジョーの表情が豊かだ…

2曲のアッパーチューンで大観衆を虜にした後。。。

…ステージ上にたった一人の男をライトが照らされた…

''ドン・ヘンリー''

この場にいるみんながすべてわかっていた…

このあとに唄われるナンバーを…

鍵盤が静かに一音に一音を空気に乗せて、ボクらへ届ける…

''Desperado''

自らを「ならず者」と称し、孤独に慣れて、その殻から出ようとしない男の話…

…一人も気楽でいいだろうけど…

Let somebody love You...

Before It's too Late...

きっと会場でこの歌を聴いていた人たちは様々な立場で聴いていたことだろう…

でもやっぱり共感しあえる仲間と聴けたことが何よりうれしかった…

それを改めて感じることができた…

そんな…そんな夜だった。

また会いに行こう…この次は迷うことなく…

彼らが去ったステージ上を見つめながら、そう思った…

Set List


Seven Bridges Road
How Long
I Don't Want to Hear Anymore(もう聞きたくない)
Hotel California
Peaceful Easy Feeling
I Can't Tell You Why(言い出せなくて)
Witchy Woman(魔女のささやき)
Lyin' Eyes(いつわりの瞳)
The Boys of Summer
In The City
The Long Run

  • - - - - - - - interval - - - - - - - -

No More Walks In The Wood(失われた森を求めて)
Waiting In The Weeds(夏の約束)
No More Cloudy Days(明日はきっと晴れるから)
Love Will Keep Us Alive
Best of My Love(我が至上の愛)
Take It to The Limit
Long Road Out of Eden(エデンからの道、遥か)
Walk Away(James Gang)
One of These Night(呪われた夜)
Life's Been Good(Joe Walsh -Solo-)
Dirty Laundry
Funk 49(James Gang)
Heartache Tonight
Life In The Fast Lane

  • - - - - - - - encore - - - - - - - -

Take It Easy
Rocky Mountain Way(Joe Walsh -Solo-)
Desperado(ならず者)

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