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City to City / Gerry Rafferty (1978) [洋楽(70年代)]


City to City

City to City

  • アーティスト:Gerry Rafferty
  • 出版社/メーカー: United Artists
  • 発売日: 20 January 1978
  • メディア: CD



2011年1月4日、ひとりのアーティストが天に召された。

Gerry Rafferty

今、ボクは彼が33年前に遺したアルバム『City to City』を聴いている。

実は彼の作品をアルバム単位で聴くのは初めてだ。

しかもこのアルバムとの出会いは偶然で都内の某CD専門店の新譜コーナーで、“コレクターズアイテム”の言葉に目が留まり、カウンターまで…といった具合である。

Gerry Rafferty…ジェリー・ラファティー、彼もまた曲という点でしか知らないアーティストのひとリだった。

かつて、彼の作品でどうしようもなく魅せられたナンバーがひとつあった。

Baker Street
(本人が出ているPVですが、シングルヴァージョンで4分強になってます)

フルヴァージョンはコチラ

邦題:「霧のベイカー街」
このナンバーについては2007年、2008年と記事にしているのだが、このアルバムを聴いてから、三度(みたび)陽の目を当てずにはいられなくなった。

夜の帳にむせびなくようなサックスのイントロは一度聴いたら最後、二度と消えることの無い印象を与える。

そして、淡々と歌いだすようなジェリーの歌声…

ボクがこのナンバーを耳にしたのは多分1980年初頭のFMだったと記憶しているが、聴けば聴くほどの味わいは今も決して色褪せることの無い輝きを放っている。

しかし、今回、偶然の邂逅を果たしたアルバム中で聴く「Baker Street」は今まで聴いてきたそれとは違う印象を持たせてくれた。

それほどの感慨をこのアルバムはボクに与えてくれたんだ。。。

Windin' your way down on Baker Street
千鳥足でベイカー街を歩く
Light in your head and dead on your feet
頭の中はフラフラ、足は思うように動かない
Well another crazy day
ああ、また今日もクレイジーな一日だった
You'll drink the night away
今夜も一晩中飲み明かして
And forget about everything
すべて忘れてやろう

This city desert makes you feel so cold
この砂漠のような街にいると寒気がする
It's got so many people but it's got no soul
たくさんの人がここにはいるが、みんなどこか魂が抜けている
And it's taking you so long
ずいぶん時間がかかったもんだ
To find out you were wrong
間違っていたことに気が付くのに
When you thought it had everything
街には何でもあるとあの頃は考えていた

You used to think that it was so easy
それは簡単なことだなんて、昔はよく思ったものだ
You used to say that it was so easy
それは簡単なことだと、昔はよく言ったものだ
But you're tryin'
でも、苦しんでいる
You're tryin' now
苦しんでいるじゃないか、今

Another year and then you'll be happy
あと一年で、幸せになれる
Just one more year and then you'll be happy
ただもう1年で、幸せになれる
But you're cryin'
でも泣いているじゃないか
You're cryin' now
泣いているじゃないか、今

Way down the street there's a lad in his place
通りをかけおりてきたところに 1人の青年がいる
He opens the door, he's got that look on his face
彼は扉を開けて、けげんな表情をするんだ
And he asks you where you've been
どこに行ってきたんだと彼はきいた
You tell him who you've seen
誰に会ってきたのかと
And you talk about anything
そして何があったことを話すんだ

He's got this dream about buyin' some land
彼の夢は自分の土地を持つこと
He's gonna give up the booze and the one night stands
もう酒に溺れる生活に終止符を打ちたいんだ
And then he'll settle down there's a quiet little town
静かな小さな街で人生をやり直したいんだ
And forget about everything
人生をリセットするんだ

But you know he'll always keep movin'
でも自分でも腰を落ちつかせる性分じゃないと分かっている
You know he's never gonna stop movin
ホントに落ち着きの無い男なんだ
'Cos he's rollin'
坂を転げ落ちるように
He's the rollin' stone
それではいけないと分かっているのに

And when you wake up it's a new mornin'
それでも新しい朝がやってきて 目が覚める
The sun is shinin' it's a new morning
今日も朝日が燦燦と輝いている
You're goin'
帰っていくんだ
You're goin' home
もとの自分の場所に…

lyrics from 「Baker Street」 by Gerry Rafferty


市井のベイカーストリートには今日も自分が何者なのかを自問自答しながら生きている人が行きかう…

みんなそれぞれに手に余るほどの抱えるものを持ちながら…

このナンバーを聴くとそんな情景が浮かんでくるようだ…

【追記】

アルバム1曲目のこのナンバーは本盤で初めて耳にしたのだが、ジェリーのルーツが窺い知れるような味わい深く、格別なナンバーでボクの心を捉えてやまない。。。

The Ark

Scenes from an Italian Restaurant / Billy Joel (2012年桜木町にて) [洋楽(70年代)]

実はこの曲について書くのは3回目です。


The Stranger

The Stranger

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Sony
  • 発売日: 1977/09/27
  • メディア: CD




1回目はブログを始めて間もない頃(2007年10月10日:Playlogにて)
2回目はアルバム『The Stranger(30周年記念盤)』リリースに際して(2008年7月24日:Playlogにて)

邦題「イタリアン・レストランで」

この曲は大好きなビリー・ジョエルの楽曲の中でも不動のNo.1ソングなのです。

このナンバーを再度取り上げようと思ったキッカケは4月6日~7日にPlaylog時代に知り合った友人との久しぶりの再会にさかのぼります。

待ち合わせ場所は何度か訪れた桜木町のAORバー“Breezin'

お会いしたのはPlaylog時代からの友人、

ヒサさん(チャーリー)

soundwishさん(サンディ)

そこでン十年ぶりに仕事以外の完徹をやりとげました(笑)

当日の詳細はチャーリーが記事で紹介して頂いてます。コチラで。

2006年暮れに登録した音楽SNS『Playlog』で出逢った多くの交流…、思えばあの頃まで、長い間、日々の生活の中で心の奥底に仕舞い込んでいたかつての自分を…音楽への想いを…取り戻した…そう思います。

Playlogを始めてからのひとつひとつの交流はボクにとって、それほど鮮烈なものでした。。。

それから5年が経過し…そのPlaylogもすでに無く、今はSo-netに引越しました。

当時のペースとはいかないまでも、というか、【たまに】になってしまってますが(苦笑)、大好きな音楽に関するBLOGを書かせて頂いてます。

しかし、自身の趣向について、交わす快感は今尚、何にも変え難いものです。

これからも途絶えることなく、そんな交流が出来たら…

Scenes from an Italian Restaurant





A bottle of white, a bottle of red
白ワインのボトル 赤ワインのボトル
Perhaps a bottle of rose instead
それとも ロゼのボトルを持ってこようか
We'll get a table near the street
あの頃 よく通ったあの店で
In our old familiar place
通りに面したあのテーブルを取ろう
You and I,face to face
きみとぼく お互いに向かいあわせで

A bottle of red, a bottle of white
赤ワインのボトル 白ワインのボトル
It all depends upon your appetite
そのときの気分でワインを決めよう
I'll meet you any time you want
逢いたいときにいつでも逢おう
In our Italian Restaurant.
あのイタリアンレストランで

Things are okay with me these days
この頃はなにかと調子いいんだぜ
Got a good job, got a good office
いい仕事にいいオフィス
Got a new wife, got a new life
再婚して、心機一転新たな生活を始めたんだ
And the family's fine
家族との関係も良好さ
We lost touch long ago
きみと逢うのはホントに久しぶりだ
You lost weight I did not know
ちょっとスマートになったかい
You could ever look so good after
久しぶりに逢って気づいたけど
So much time.
きみはとっても素敵に見えるよ

I remember those days hanging out
ヴィレッジ・グリーンでフラついていた
At the village green
あの頃を思い出すよ
Engineer boots, leather jackets
エンジニア・ブーツ 革のジャケット
And tight blue jeans
タイトなブルー・ジーン
Drop a dime in the box play the
ジュークボックスに10セントコインを入れては
Song about New Orleans
ニューオリンズの唄に思いを馳せたな
Cold beer, hot lights
冷えたブールにまばゆい光
My sweet romantic teenage nights
あの頃は何も怖れるものの無いロマンティックな10代の夜だった

Brenda and Eddie were the
ブレンダとエディ…あの頃は誰もが認める
Popular steadys
理想のカップルだったな
And the king and the queen
プロムではキングとクイーンに
Of the prom
選ばれたっけ
Riding around with the car top
いつもオープンカーを乗り回しては
Down and the radio on.
ラジオをガンガン鳴らしてたっけ
Nobody looked any finer
ルックスでも並ぶものはいなかったし
Or was more of a hit at the
パークウェイダイナーでは
Parkway Diner
いつも人気者
We never knew we could want more
誰もがあれ以上のヤツはいないって
Than that out of life
羨んでいた
Surely Brenda and Eddie would
ブレンダとエディのカップルは永遠だと
Always know how to survive.
思ったものさ

Brenda and Eddie were still going
でも、1975年の夏、ブレンダとエディは
Steady in the summer of '75
まだ恋人同士だった
when they decided the marriage would
そしてついにその年の7月の終りに彼らは結婚する
Be at the end of July
ことに決めたのさ
Everyone said they were crazy
その時にはだれもがこう言ったのさ
"Brenda you know you're much too lazy
ブレンダ、お前はレイジーすぎるよ
Eddie could never afford to live that
エディがお前との生活に我慢できるわけないじゃ
Kind of life."
ないか
But there we were wavin' Brenda and
だけど、ブレンダとエディはとうとう結婚
Eddie goodbye.
しちまった
They got an apartment with deep
彼らはフカフカのカーペットが敷き詰められた
Pile carpet
アパートに住み始めた
And a couple of paintings from Sears
壁にはシアーズで買った絵が2枚
A big waterbed that they bought with the bread
そして、2年間節約して貯め込んだお金で大きな
They had saved for a couple of years
ウォーターベッドを買い込んだ
They started to fight when the money got tight
だけどお金が苦しくなるとふたりはやがてケンカをし出したんだ
And they just didn't count on the tears.
それからというもの 二人は口を開けばいさかいばかり
They lived for a while in a very nice style
ウマくいっていたのはほんの最初のわずかなときだけさ
But it's always the same in the end
そして誰もが予想したとおり
They got a divorce as a matter of course
ふたりは離婚しちまったんだ
And they parted the closest of friends
親しかった友人たちも離れていき
Then the king and the queen went
かつてのキングとクイーンは
Back to the green
元のみすぼらしいグリーンに戻っちまった

But you can never go back there again.
もうどんなに戻りたくてもあの頃には戻れない
Brenda and Eddie had had it
ブレンダとエディは1975年の夏に
Already by the summer of '75
充分すぎるほどのことを経験した
From the high to the low to the end of the show
天国から地獄まで ショウの始まりから終りまでね
For the rest of their lives
これからの人生でも経験しないような…
They couldn't go back to the greasers
もう誰も彼らのことをもてはやしたりしない
The best they could do was pick up the pieces
過去のよき思い出のカケラを拾い集めることしかできなかった
We always knew they would both find a way to get by
それでもきっと彼らはそれぞれ何とかやっていけると思う
That's all I heard about Brenda and Eddie
ブレンダとエディについて知っているのはここまでさ
Can't tell you more than I told you already
コレ以降の彼らの消息は知らないんだ
And here we are wavin' Brenda and Eddie goodbye.
あの頃のヒーローとヒロイン、ブレンダとエディに別れの杯を…

A bottle of red, a bottle of white
赤ワインのボトル 白ワインのボトル
Whatever kind of mood you're in tonight
どちらにするかは今夜のきみの気分でいいよ
I'll meet you anytime you want in our Italian Restaurant
きみの好きな時間にまたあのイタリアンレストランで逢おう…



「イタリアンレストランで」の見事な起承転結の調べに乗りながら、ボクは何度も何度も、今までの自身の歩みに想いを馳せてしまいます。

あんなことがあった…こんなことがあった…今はそれ相応の立場として振舞っているが、中身はあの頃のオレと何にも変わっちゃいない…

あの日も午前4時未明にこの曲にトライしながら、やっぱりそんなことを思っていました(笑)

これからもイタリアンレストランでを聴くたびに、自分の人生に重ね合わす…ちょっとした小旅行を実現してくれる…その繰り返しなんでしょうね。。。

Unisonic / Unisonic (2012) [HR/HM]


Unisonic

Unisonic

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Ais
  • 発売日: 2012/03/21
  • メディア: CD



ついにこの日がきた。

待ちに待っていたUnisonicのデビューアルバム。

学生時代に夢中になったHelloweenの守護神伝シリーズ。

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Helloweenの作風はスピードメタルとかパワーメタルとか形容され、その激しいリズムや大袈裟すぎるほどのアレンジは当時血気盛んだった頃の己の嗜好が多分にあったと思うが、その中でもヴォーカル、マイケル・キスクの圧倒的な歌唱に出逢ったときの衝撃は今も鮮烈な記憶として脳裏に焼きついている。

Helloween脱退後のキスクの動向にも注視し、ソロアルバムや参加した他のアーティストのアルバムを聴き続けてきたが、Helloween時代の姿に重ねあうほどの輝きには及んでいないというのが正直な感想だった。

ただ、2005年に参加したユニット、Place Vandomeでの作品で聴いたキスクの声は今までのソロワークスとは違うと感じた。一緒に組んだPink Cream69のベーシストであり、プロデューサーとしても定評のあるデニス・ワードのサウンドプロダクションはキスクの魅力を最大限引き出していると…

おそらく、それを感じていたからこそ、そのデニスと組んで、次なるプロジェクト「Unisonic」というバンドを立ち上げたのだろう。しかもそのバンドにはHelloween時代の盟友、カイ・ハンセンも参加することが正式に決定し、レコーディングが始まったというニュースを聞いたのはもう2年以上前のことだ…

日々めまぐるしく変わる情報の中でUnisonicの存在はボクの中では埋もれつつあったのだが、突如、3/21に新譜発売するとのニュースをキャッチし、前日にレコードショップに駆け込み入手したのが本作だ。

1曲目、バンド名を冠したタイトルトラック
「Unisonic」

弾けるようなキスクの歌唱がそこにはあった。

と同時に思春期に感じていたあの沸き立つような感覚が甦ってくるのを感じた。

Unisonic…とは、Uni『融合』、Sonic『衝撃』を合わせた造語だ。このメンバーが一同に介したときの化学反応を聴いてくれ…そう言っているように聴こえる。

これほどのテーマソングはあるまい。



キスクが音楽の道を志すキッカケとなったのはあのエルヴィス・プレスリー。Helloweenとして、そのキャリアをスタートさせたキスクは実はスピードメタルには興味がなかったと言う。

この「Unisonic」にも敬愛するエルヴィスの代表曲「Blue Suede Shoes」(オリジナルはカール・パーキンズ)のテイストが見え隠れしている。

Coming out of nowhere
どこからやってきたのか
running from the rain
激しい雨から逃れてきたのか
rocking on a groove
グルーヴに乗りながらロックしている
cryin out again
からだの底から声を絞り上げている

Sing a little high
ちょっと高く歌ってみたり
sing a little low
低い音域で歌ってみたりする
everything we do comes down to
オレたちがやっていることは結局
rock and roll...yeah
ただのロックンロールなのさ

All i want to be
オレがなりたいもの
all i wanna know
知りたいこと
got to feel the power
力を振り絞って
lose control
我を忘れることさ

Is everybody there?
みんなはここにいるか
how about you
おまえはどうなんだ
come on over here
こっちへ来いよ
get in the groove
いっしょにグルーヴをしようぜ

(※)

Another ride
また歩みが始まる
another day
また一日が
We've come and gone
今まで長い長い道のりを
a long long way!
歩んできたんだ
Unisonic, unisonic, unisonic
そうオレ達はユニソニック!

Chuggin like a monster
モンスターのように一飲みして
Buzzin like a hive
ミツバチのようにブンブンうるさい

Everything is set to overdrive
すべてはオーヴァードライヴ気味さ
Give a little here
ここではいくらかあげて
take a little there
こちらではその分もらう
living on the edge but
いつも人生綱渡りだけど
i don't care.
そんなの気にしちゃいないぜ

(※)

Comin out of nowhere
どこから来たのか
Healing all the pain
この痛みを癒してくれる
Summoning the demons
お前のなかに潜んでいる悪魔を
From your brain
呼び出して
Frisk you up Shake you down
お前のすべてを調べつくしてやる
Listen to the sounds around
周りの音を聴くんだ

and when the stars will come alive
そして、天上の星たちが輝き始めたら
a million voices fill the sky
無数の声が空を埋め尽くすんだ
And then a sound will shake the night
オレたちの音でこの夜を揺るがそうぜ
its Unisonic!
それがユニソニック!

And there's no end to come I know
ずっと終わりがなく永遠にだ
There is no enemy or foe
敵なんかいるわけない
We're cryin out for all the world to know
世界中にオレたちを知らしめるために叫ぶんだ
We're Unisonic!
オレたちはユニソニック!


久しぶりに聴いたな。こんなストレートなロックンロールは…

揺ぎ無い思いを胸に結束(Uni)した彼らの弾き出す衝撃(Sonic)はこれからも聴いていきたい…

One Day Down by the Lake(See You Really Soon) / Mastedon (2009) [洋楽(00年代)]


3

3

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Frontiers
  • 発売日: 2009/11/10
  • メディア: CD



2009年にリリースされたMASTEDONのアルバム『3』。

タイトル通り、3枚目のアルバムなのだが、前作が1990年発表。実に19年振りの新作である。新譜を目にするまで、ボク自身、何年もこのバンドの存在については忘れていた。

先日、レコード屋に訪れた際にこの印象的なジャケットの盤が目に留まり、何となく購入したのだが、その出来栄えの素晴らしさに瞬く間にノックアウトされてしまった。

話は前後するが、バンドのフロントマンであるジョン・エレファンテの音を初めて聴いたのは1980年代のKANSASを通じてだった。

1981年に2代目ヴォーカルとして、KANSASに加入。ジョンをフューチャーした最初のシングルヒット「Play the Game Tonight」は80sROCKファンの記憶に強く残る印象的なナンバーだと思う。

その後、3年という短期間でKansasを脱退。その後、彼が歩んだ道はクリスチャンロック。いわゆる神の信仰に重きを置いたメッセージ性の強い歌詞が特徴だ。

本バンドもそうしたジョンの基盤がベースではあるが、特筆すべきは彼の作り出すソングライティング。MASTEDONの1st『It's a Jungle Out There』で聴かれる楽曲の出来に当時は夢中になった。その後、あまりの寡作さにすっかり記憶の奥底に沈殿した格好となっていたが、19年ぶりの邂逅はあまりに突然に且つ鮮烈にやって来た。

本アルバムを通して聴けば、80sを聴いてきたものはニヤリとしてしまう。

そう、ForeignerやBostonなどを想起させるフレーズやコーラスワークが所々見え隠れしているのが分かるからだ。しかし今回は原点回帰と聴き取れる最もKansas色の強いこのナンバーを。

One Day Down by the Lake (See You Really Gone)


10分超の長尺なナンバーなのだが、飽きることなく一気に聴くことが出来た…というか、アルバムを初めて聴いて以来、このナンバーばかり繰り返し聴いてしまう魔力のようなものを感じた。

緩急自在、緻密なメロディ、フレーズ、久しぶりの大作にめぐり合えたことに興奮している自分がいた。

今日もこの曲を聴きながら感じている。大好きなクラシック曲、リストの『交響詩』を聴いているときの高揚感に似たからだの奥底からフツフツと湧き上がってくるような感覚を…


Lyrics for One Day Down by the Lake (See You Really Gone)
(※)
One day down by,down by the lake
ある日 あの湖畔で…

Picture yourself standing by a lake
湖畔に置かれたきみ自身の写真
Peaceful on a summer day
何の変哲もない穏やかな夏の日に
Memories are flashing through your mind
想い出がきみの心を迸る
You bring yourself back to that place and time
きみは自らをあのとき、あの場所へ呼び戻す
When there was no mountain you could not climb
到達できない場所なんて全くなかったと信じきっていたあの頃に
Open fields and free to wander,brand new days no rain nor thunder
無限に広がる草原、逡巡することなど全くなく、毎日が新しく、荒天など全く気にならなかった
Time did not mean anything
時間なんて意味のないことだった

You look down and see your reflection upon the water
きみはうつむいて、水面に写る自分の姿を見る
The lines upon your face don't show today
きみの顔にあるはずの皺が今日は見えない
You long to be that young man you were yesterday
きみはかつての自分の戻りたいと切に願う
But you're at peace with who are and here you'll stay
しかし、次の瞬間きみはいまの自分と折り合い、いまの自分を悟るだろう
It's something that this world can't take away
それはこの世界が決して奪い取れないもの
The winding road sometimes confuses,the fact that we can win by losing
人生は平坦ではない 時には迷うこともあるだろう 敗者が勝者になることだって
No rewards in worldly gain
この世で得られる益には何の報いもないんだ

Daylight slowly turns into the night and you don't know who are you've lost sight
昼の光がゆっくりと夜の帳へと変わっていく ついにきみは自分自身が何ものなのか分かることがない
And its dangerous, getting lost inside a world thats not your home.
きみの故郷でない世界で己を迷うことは危険なんだ
Remember that one day by the lake
あの日の湖畔での出来事を思い出せ
When the spirit made you sure of who you are
魂はきっと自分が何ものか確信させてくれるだろう
So hold on to that feeling once again once again.
もう一度あの感覚を取り戻すんだ

(※)Repeat

Those who seek with eyes wide open and have a heart to hear the broken
きみの目は大きく開かれた 壊れた自我が甦ってくるのが分かる
There will be answers, there will be answers
それが答えだ そうなんだ
Those who've heard and have the calling to save another life from falling
限りなく落ち込んだ人生に手を差し伸べてくれる声が聴こえてきた
There will be answers, there will be answers
それが道筋なんだ 捜し求めていたものだ
Those of us who've turned our back on the gift of one who gave his own sun
この世に絶望していたはずの自分に与えられたもの
There will be answers, we will see the answers alive
それが光だ それが道なんだ
Well bow down,every tongue will confess,that he is Lord
どんなに叩きのめされても どんな辛らつな言葉を投げかけられても 
And all of us will have to account for what we've done
人は自分のしたこと必ず自分に跳ね返ってくる
So believe the blind can be made to see
だから信じるんだ 見失っているものを取り戻すために
With the power of the bended knee
ひざまづいて大いなる力を
There will be answers, there will be answers
それが捜していた答えさ
Some live for the here and now
いま、この場所で生きていくために
They ignore that it could be way out
一時、間違ったとしても気にすることはない
There will be answers, we will see the answers alive
全ては答えに通ずる 生き続けていくことに
Well bow down,every tongue will confess,that he is Lord
どんなに叩きのめされても どんな辛らつな言葉を投げかけられても 
And all of us will have to account for what we've done
人は自分のしたことが必ず自分に跳ね返ってくる
Don't make you wander why he gave it all
全てを否定されても迷うことなんかないんだ
He had every reason not to catch us from the fall
人は落ち込むことから逃れられない
Now you never have to wander
それは決して迷い続けることではない
Bow down well see you real soon
きっと光はやがて見えてくるのだから

If I should fall away,if Ishould fall away
たとえ私の心が崩れ去っていっても
take me down to the Living Water
命の水がそれを洗い流してくれるから
take me down to the Living Water
命の水が洗い流してくれるのだから


後記:

確かに一読すると禅問答的な歌詞だが、言葉に流麗なメロディが乗ると説得力があるように聴こえるのだから不思議なものだ…

I Just Can't Let Go / David Pack (1985) [洋楽(80年代)]

ご無沙汰してます。。。

ようやく2012年最初の記事を書くことが出来ました。

まだ、これからもインターバルはあると思いますが、やっぱり好きな音楽のことを書くことが自分を活かしてくれるんだなぁって。。。

本年もよろしくお願いします。

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1970年後半から80年前半に掛けて、Mellowな音楽を数多く世に出したバンド、Ambrosiaの中心人物、デイヴィッド・パックが1985年にリリースした1stソロアルバム『Anywhere You Go』から、珠曲のバラードナンバー「I Just Can't Let Go」。

この曲のクレジットにはVocal Trio&Arrangementと表して、Michael McDonald、James Ingramの名がある。

やっぱり肌に合うなぁ、こういう音楽は…


Anywhere You Go

Anywhere You Go

  • アーティスト: David Pack
  • 出版社/メーカー: Wounded Bird Records
  • 発売日: 1985
  • メディア: CD






Oh, what's the matter baby?
どうしたんだ?
Is the truth too hard to hear?
ホントのことを知りたくないないのかい?
Well, I think you know I'm not the one who lied.
きみはボクが本当のことしか言ってないと分かってくれていると思っていたよ
Now it's all behind us
それがいままでのふたりの全てなんだと

And we both play out our lives
ボクたちは生きていくことに疲れているようだ
But the years don't change the way I feel inside.
でもボクの中身はなにも変わっちゃいない
So I'll play the game now
人生はゲームのようなものだ
Though it feels the same now
それは今も同じだと感じているのに
Are you missin' me?
きみはボクを必要だと感じてくれているかい?

Well, baby, just be aware
ああ、どうか気づいておくれ
Of how much I still care
いまもこんなにきみが気になるんだ
Oh, I need your love...
きみの愛がボクには必要なんだ

Chorus

I gave to you my heart and soul
ボクはきみに何もかもさらけ出してきた
Now I just need to let you know
いま、ボクはきみに知って欲しいんだ
you're part of me that I just can't let go.
きみはボクのかけらなんだ どこにも行かせたくない

Well, tell me something baby,
何とか言ってくれよ
Is there still something inside
きみの中にまだあのころのふたりを
To remind you of the way it used to be?
思い出せるかけらは残っていないのか
And how the years they go by
どれほど年月が経っていても
Still there's something I must say
ぼくはまだきみに伝えなきゃならない
No one ever could have loved you more than me.
ボクほどきみを愛したヤツはいない

So I'm passin' time now
そんなことを思いながら、刻々と時は流れている
Wishin' you were mine now
今もきみがボクのものになることを願いながら
Are you missin' me?
きみはそんな風にボクのことを思ってくれているだろうか?

Well, you know it's not too late
遅すぎることなんてないさ
Oh, how long must I wait?
どんなに待たされたって
Oh, to hear you say..
きみの口からその言葉を聴くまでは

Repeat Chorus

And I need your love
きみが欲しい
And I need your love
きみのことが必要なんだ
Everywhere I go there's a memory
どこに行ったって、きみとの思い出の場所ばかりだ
If you can't decide on me
いまはボクを選ぶことが出来ないとしても
Well, you gotta make up your mind
きみはいつかきっと決心してくれる
'Cause some day you're gonna find
いつかきみは自分の気持ちに気付くんだ
You just might need me
きみに必要なのはボクなんだって


ご報告 [自分のこと]

大変ご無沙汰しております。

こちらでご交流させて頂いてる方には大変ご心配をお掛けして申し訳ありませんでした。

おかげさまで、12月19日に退院できました。

実は椎間板ヘルニアによる坐骨神経痛により、左足下肢に激しい痛みと痺れの症状が現れ、当分、全く身動きが取れない状態でした。

まだ、若干の痛みと痺れは残っているものの、入院中の安静と処置により、自宅療養レベルまで落ち着くことが出来るまでに至りました。

まだ長い間、座っていることが出来ないので、年内は自宅休養に宛てたいと考えてます。

今回のことを経て、二本の足で立てることが、歩けることがどれほど貴いか、普段の健康がどれほど大切なことか、家族や友人、会社関係の方々、周囲で支えて頂いた方々の存在がどれほど有難いか、たくさんのことを考えさせられました。

通常通りに記事を書き始めるのは来年からになるかと思いますが、まずはご報告及びご挨拶方々ご連絡いたします。

今年はいろいろなことがありすぎた年でした。

来年はきっといい年に…したいと強く思っております。

そして、みなさんのご健康とご多幸を祈ってます。

また、改めて宜しくお願いします。

近況 [自分のこと]

大変ご無沙汰しております。

近況連絡が遅れて申し訳ありませんでした。

実は今、入院中です。持病の腰痛が悪化しました。

先月は息子がアレルギー性の病気で入院し、連日、家族交代で通院してました。

先日ようやく退院して一段落が着いたと思ったのですが、まさか入れ替わりに自分が入院するとは…

従って、当面ネット生活は休止となります。

また元気にみなさんとやりとりできることを楽しみにしてます。

これから一段と寒くなりますが、皆さま方もおからだをご自愛ください。

それでは…



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日の丸が世界1位に勝った日 [スポーツ]



スイスのバーゼルで行われているテニスATP世界ツアーのスイス・インドアで日本の錦織圭選手が世界ランキング1位のノバク・ジョコビッチ(セルビア)を2-6、7-6、6-0で破り、決勝進出となった。

日本テニスの男子選手が世界1位を下す日が来ようとは…

形容の言葉が見つからない…

日本テニス界では女子で伊達選手や杉山選手など世界に通用する選手を輩出したものの、男子では松岡修造選手以外、ほとんど記憶に無い。

しかし、2011年の4大グランドスラムを3勝し、今年のシングルスでは3敗しかしていない文字通り、王者に君臨しているジョコビッチに勝てたことは今後の錦織選手にとって、得るものは計り知れないだろう。

様々なことが起きた2011年…

年の瀬も迫ったこの時期に素晴らしい朗報をもたらしてくれた錦織選手にありがとうと言いたい。

しかし、まだ決勝が残っている。。

決勝相手はおそらく地元の英雄のロジャー・フェデラー選手。

最近、往年の勢いはないが、テニス史上最高の選手との評価が高い稀代の名プレイヤーだ。

難敵だが、もう一段STEPを上がることを期待している。

そうしたら、近い将来、日本男子がグランドスラム制覇することも決して夢物語ではなくなるのではないか。。。

All This & Heaven Too / Andrew Gold (1978) [洋楽(70年代)]

今まで数曲という点でしか知らずにアルバム単位でずっと聴けずにいたアーティストがいる。

その名もアンドリュー・ゴールド。

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最近、念願のアルバムを数枚入手し、ここのところ、ずっとヘビロテ状態だ。

1970年代前半よりスタジオミュージシャンとして活動を始めたアンドリューに一躍脚光が浴びたのはリンダ・ロンシュタットのアルバムにバックミュージシャンとして参加したことによる。

ボクも彼の名を知ったのはリンダを通じてだった。

彼は各種楽器を一人でプレイできるいわゆるマルチプレイヤーだ。リンダの初期のアルバムでも多くのパート演奏やアレンジャーとして、その才能を発揮した。

中でもリンダの代表曲「You're No Good」でのアンドリューのギターソロは本ナンバーのハイライトだろう。
http://www.youtube.com/watch?v=bjljA9N55iI&feature=related
(1分24秒からアンドリューのギターソロが聴ける)

そんな数々のミュージシャンとの活動を経て、1975年に1stソロアルバム『Andrew Gold』でデビュー。

今回取り上げる3rdアルバムはそれまでのウエストコーストサウンド基調とは一味違ったアダルトコンテンポラリー的なアプローチを窺わせる。

彼については先にその類まれなプレイヤーとしての力量に言及したが、シンガーとしてのアンドリューも艶があるというか程よいウエット感があり、これがまた心地よいのである。


All This & Heaven Too

All This & Heaven Too

  • アーティスト: Andrew Gold
  • 出版社/メーカー: Collector's Choice
  • 発売年: 1978
  • メディア: CD



1. How Can This Be Love
2. Oh Urania (Take Me Away)
3. Still You Linger On
4. Never Let Her Slip Away
5. Always For You
6. Thank You For Being A Friend
7. Looking For My Love
8. Genevieve
9. I'm On My Way
10. You're Free


邦題:『幸福を売る男』

ネーミングのセンスはともかくそのサウンドは確かに心地よい秋風を運んでくれる…

何より当人が楽しそうに音を奏でているのを聴いていて感じるんだ。。。

本アルバムの中で特に印象深いナンバーを…

M-8.Genevieve
…このアルバムではひときわJazzyなテイストだ。バックで流れるフェンダーローズの音色が抜群の味付けをして、その後に続くアンドリューのギターソロもこの曲の流麗さをより引き立てている。本アルバム1番のお気に入り。ジュヌヴィエーヴとは70年代に活躍した女優、ジュヌヴィエーヴ・ヴジョーから拝借したそうだが、実際はとある女性ロックシンガーに捧げた曲らしい。

M-6.Thank You For Being A Friend
…本アルバムより3枚目にシングルカットされた。邦題「気の合う二人」。全米25位記録。直訳すれば「友達になってくれてありがとう」。すごく殊勝なタイトルだ。跳ねるようなリズムで妙に耳に残ると思ったら、ドラムは何と、ジェフ・ポーカロ。

M-4.Never Let Her Slip Away
…邦題「彼女に首ったけ」。こうした邦題も時代を感じさせてくれる。
アンドリューの弾くちょっとコミカルタッチなシンセの音色と時折挿入させるアーニー・ワッツの哀愁漂うサックスが聴き所。またクリスマスの雰囲気を思わせる美しいコーラスにはJ.D.サウザーの名がクレジットされている。しかし、どうやらフレディー・マーキュリーもコーラスとして参加しているらしい。飛び入りだったのか事情は定かではない。

Genevieve

On the sand, the morning sun surounds her
砂の上で 朝日が彼女を包む
As it feels the sky Oh to kiss her golden hair
その光は空を明るく染めていき 金色になびく彼女の髪にキスをするんだ
Genevieve, I never fell so helplessly
ジュヌヴィエーヴ このどうしようもない気持ちはどうしたらいいんだ
Genevieve, I never fell so far
ジュヌヴィエーヴ 途方もなくきみに魅せられてしまった

(※)
Genevieve, every one wants to win your heart and I just like them standing in line
ジュヌヴィエーヴ 誰もがきみのこころを欲しがっている オレもその中の一人さ
Oh but I love you, love you, love you, love you, Genevieve
叶わない恋なのかもしれない でもどうしようもなく愛している ジュヌヴィエーヴ…
 
In your eyes I see a shining ocean
きみの瞳には光がきらめく海が映っている
And it's clear and deep clear and deep and as blue as the sky
それはあまりにも澄み切っていて あまりにも深く 空のように蒼いんだ…
Genevieve Why won't you turn around and see me
ジュヌヴィエーヴ どうかその笑顔を振り向けて オレを見てくれ
Genevieve this time don't turn and walk away
次の瞬間 どうか背を向けて行ってしまわないでくれ

(※)

All my life I always dreamed I'd feel this much desire
これまでのオレの人生だって 激しい想いに身を焦がしていたと思っていたけど
But now it only feels like I'm on fire Oh Genevieve
そんな想いも凌ぐほどの…そう炎のようなんだ ああ、ジュヌヴィエーヴ

(※)

turn around turn around Genevieve
どうかこちらに振り向いておくれ…ジュヌヴィエーヴ…


近況を調べたところ、今年の6月に59歳の若さでこの世を去っていたことが分かった。

合掌...

Runaway - Dakota (1984) [AOR]

今でも結構な頻度でヘビロテになっているアルバムがある。

『Runaway』 - Dakota

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1. Runaway
2. Tonight Could Last Forever
3. Heroes
4. When the Rebel Comes Home
5. Love Won´t Last
6. Into the Night
7. Angry Men
8. If Only I´d Known It
9. Over and Over
10. Believin´
11. More Love
12. National Ruaway Radio Spot


ジェリー・G・ルジック、ビル・ケリーという二人のフロントマンを擁するロック・バンドDAKOTAが1984年にリリースした2ndアルバム。

アルバムプロデュースは当時CHICAGOのメイン・ドラマーだったダニー・セラフィン。

バック・ミュージシャンは、ギターに、リッチー・ジットー、ポール・ジャクソン・Jr.、シンセサイザーに、マイケル・ボディッカー、スティーヴ・ポーカロ、サックスにアーニー・ワッツ、バッキング・ヴォーカルにビル・チャンプリンなど1980年初頭に諸所で見られたAOR界の有名なミュージシャンが集結している。

それほどのバックグラウンドにオリジナリティ溢れるソングライティング。同時期に都市の名前を冠したボストンやシカゴ等が活躍する中、当時から、現在に至るまでその存在にスポットライトが当てられることはほとんどなかったって言っていいだろう。当然、ボクもリアルタイムではそのサウンドを聴くことはなかった。

しかし、彼らの音は紛れもなく本物なのだ。そのサウンド初めて耳にしたのは1990年代後半。
『The Last Standing Man』というアルバムを偶然手にしたことにより、ボクはバンドの過去をトレースしていった。当時から、この2ndアルバムは廃盤となっており、入手困難なモノだった。ボクが手に出来たのも偶然の産物だった。

そして、程なくその音に魅了された。そこには80年代同時期に活躍していたバンドと遜色ない音を紡ぎだされていたんだ。

しかしながら、比較的AOR、メロディック・ロックに拓けた市場である本国でも、本作品はいまだに国内盤としてリリースされた形跡はない。

実に勿体無い。ここで少しでも多くの方の耳に触れてほしいと願いつつ、ここに紹介しようと思う。

M-3:Heroes


…本アルバム中、個人的なハイライトチューンはコレ。
イントロで聴かれるピアノとバンドサウンドの絡みがたまらなく心の琴線を揺らす。
所有しているCDにもあらゆるサイトにもこのナンバーの歌詞を見つけることが出来なかったが、誰しもがヒーローになり得るんだと歌っているように聴こえる。

We're All Heroes.


M-1:Runaway

…アルバムタイトルトラック。Bon Joviのナンバーとは同名異曲。80s然としたキーボードサウンドから、見事なフックラインの効いたリズムとサビで聴かれるコーラスが爽快なハードポップチューン。

M-2:Tonight Could Last Forever

…当時、こうしたナンバーはよくあったなと思わずニヤリとしてしまうミディアム・テンポのポップチューン。
イントロで聴かれるツインリードや時折アクセントとして入るキーボードの音が心地よい。

M-4:When the Rebel Comes Home

…冒頭のユーロビート調には面を食らうが、今もバンドの中核で残っているジェリー・G・ルジックのミドル・レンジな歌声が曲全編を締まらせている。

M-6:Into the Night

…やはりこの時代“Into the~”というタイトルのナンバーは多かった気もするが、そんな数多のナンバーにも負けないDAKOTAならではのオリジナリティを感じる。ちょっとコスモ(小宇宙)を思わせるシンセサイザーのイントロから徐々にソリッドなリフへと突入する。

M-7:Angry Men

…ビル・ケリーの丁寧な歌いだしとシンプルなピアノの音色が印象的なバラード・チューン。静かな「怒り」を表現したような抑え気味なメロディラインが秀逸。

M-8:If Only I'd Known It

…ジェリー・G・ルジックの物憂げな歌いだしと後半にかけて盛り上がっていく曲展開が素晴らしいバラード・ナンバー。曲中に現れるロミオとジュリエットが耳に残る。

M-10:Believin'

…陽気なイントロに爽快なギターソロが抜群にいかしているハードポップチューン。信じ続ける強い意思が曲中から伝わってくるようだ。

このような音を聴く時のボクはいつだって10代のあの頃のままだ。

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